
自分から好きこのんでイライラする人はきっといないと思いますが、皆さんは普段どんな場面でイライラを感じますでしょうか?
多忙で常に時間に追われているサラリーマンの方でしたら、部下のちょっとしたミスにイライラしたり、
子育て中の主婦なら、ただ子供が泣いているだけなのにイライラを感じてしまうこともあるでしょう。
できることなら手放したいと思っているが、これらの感情は自分ではどうしようもないもの、あるいはイライラしやすいのは生まれつきの性格だとあきらめてしまう方が多いのが現状です。
しかし実際のところは、イライラや怒りの感情は、私たちが考えている以上に我々の心身、あるいは人間関係に様々な影響を及ぼしています。
イライラとは「心理的ストレス反応」のこと
イライラや怒りがストレスと関係しているということは、きっと誰もが何となく感じていることだと思います。
ですが、そもそもこのストレスという言葉自体、きちんと説明するとなると返答に困ってしまうのではないでしょうか。
私たちが日常でも使っているストレスという言葉は、もともとは「機械工学用語」です。
物体に外部から力を加え、引き伸ばしたり縮ませたりしようとしたと きに、その物体の内部に起こるゆがみのことを、「ストレス」といいます。
外部から個人にかかる負荷のことを「ストレッサー」と呼びます。
| 物理的ストレッサー | 温度(高温・低温)、湿度、圧力、浸透圧、放射線、紫外線、電磁波、騒音 |
|---|---|
| 化学的ストレッサー | 有害物質(化学物質、重金属)、アルコール、たばこ、酸素(過剰・欠乏) |
| 生物学的ストレッサー | 細菌・ウイルス、花粉、疲労、睡眠不足、飢餓(栄養不足) |
| 社会的ストレッサー | 人間関係、経済状態 |
| 心理的ストレッサー | 不安、苛立ち、怒り、悲しみ |
一般的にストレッサーというと、「心理的ストレッサー」や「社会的ストレッ サー」を思い浮かべると思いますが、このようにほかにもさまざまな種類のストレッサーがあります。
ストレッサーが加わった結果、個人の内部に溜ま るゆがみのことを「ストレス」といい、それが心・体・行動の面で現れるのが 「ストレス反応」です。
皆さんも日常でさりげなくストレスという言葉を使っていらっしゃると思いますが、例えば「仕事で大変なストレスを抱えていて......」という場合、ここでいうストレスとはストレッサーのことになりますし、「最近ストレスがひどくて......」という場合には、ストレス反応を指していることになりましょう。
もうおわかりのように、イライラや怒りなどの感情は、心理面に現れたストレス反応になります。一方で、イライラは他のさまざまな心理的・社会的ストレッサーを誘発しやすくなることから、「イライラがイライラを増幅させ続ける」といった、負のスパイラルが生じてしまうわけです。