
皆さんがイライラしたり怒りを覚えているときには、自律神経のアンバランス、具体的には交感神経が緊張状態になり血圧や心拍数が上がったり、 副腎皮質ホルモンの働きで血糖値が上がるなど、いわゆる「闘争・逃走反応」が起きることをみてきました。
> イライラはさまざまな病気の原因になる
しかし実際には、闘う必要も逃げる必要もないわけですから、このような場合、まずは本来不要な「闘争・逃走反応」を落ち着かせる必要があります。リラクセーション法はそのための強力な武器になります。
さらに、ストレッサーの多い現代社会では、知らず知らずのうちに緊張にさらされ続け、本来緊張しなくてよい状況でもなかなかリラックスした状態になりにくくなってしまいます。
これは「闘争・逃走反応」が常に起きているような状態で、そうした場合には 心身が疲弊することでさまざまな不定愁訴が現れる、副腎疲労という病態に陥る こともあります。ですので、イライラを感じたときはもちろん、普段からリラクセーション法を行う習慣を持つことは、心身の健康を維持するうえでとても大切です。
「リラクセーション」には、大きくわけて2つの意味があります。 1つ目は、筋肉の緊張をやわらげ、呼吸を落ち着かせ、自律神経系のバランスを整えることです。もちろんこれは大事な働きですが、リラクセーションには もっと積極的な意味もあります。そもそもリラクセーションとは、ただゆったり とリラックスした状態を指すわけではありません。リラクセーションの本質は、 よくゴムボールに例えて説明されます。
外部からボールに力(ストレッサー)が加わるとボールはへこみますが、これがストレスの溜まった状態です。

もしこのボールの中に、より多くの空気が入っていたとすれば、同じくらいの力が加わったとしてもへこみません。このようにリラクセーションとは、少々のストレッサーではへこまない、あるいはへこんだとしてもすぐに元通りに戻れるような、復元力が高まった状態と考えられます。
これは前述した「レジリエンス」とほぼ同義ですが、こうした復元力の高まった柔軟な状態をつくりだすのが、リラクセーション法の2つ目の意味です。
ここでは代表的な方法として、漸進的筋弛緩法と自律訓練法および呼吸法を紹介します。
>漸進的筋弛緩法 (ゼンシンテキキンシカンホウ)
>あるがままに身を任せる 「自律訓練法」
イライラを鎮めるリラクセーション法
更新日: