イライラの原因と対策がわかるサイト

イライラ解消|サポート.com

イライラしたときに体内で起きること

更新日:


 
私たちの身体には、普段特に意識しなくても身体を最適な状態に保つための仕組みが備わっています。このように、外部の環境が変わっても、身体内部の環境を一定の状態に保とうとする働きのことを「ホメオスタシス」といい、主に自律神経系、内分泌系、免疫系がその働きを担っています。
自律神経系は、「交感神経」と「副交感神経」から成り立っており、簡単にいえば前者は「緊張状態で働く神経」で、後者は「リラックス時に働く神経」です。
私たちの身体が「ストレッサー」にさらされると、脳内の「視床下部」から「CRH(Corticotropin-releasing hormone)」というホルモンの分泌が増加し、さらにこのCRHの刺激を受けて、「下垂体前葉」から「ACTH(Adrenocorticotropic hormone)」の分泌が促されます。
 
ここまでは脳内のできごとですが、これらホルモンは血流に乗って、遠く離れた臓器に作用を及ぼします。具体的には、このACTHが「副腎(腎臓の上に位置するクルミ大の器官)皮質」に作用し、「コルチゾール」というホルモンの分泌を促進します。以上の、視床下部→下垂体→副腎の反応の系列を、その頭文 をとって「HPA系」と呼びます。
同様に、ストレスによって交感神経終末からは「ノルアドレナリン」が、副腎髄質からは「アドレナリン」が分泌されます。これらのホルモンは、ストレスに伴い分泌されるため、一般的に「ストレスホルモン」と呼ばれます。こうした反応は短期的にみると、生体にとって有利に働きます。
 
 

 
どういうことかというと、ここでちょっと原始時代にタイムスリップした気持ちで次のようなシーンを想像してみてください。弱肉強食の狩猟時代を生きるあなたは、ある日どう猛なサーベルタイガーとばったり出くわしてしまいました。もちろん、銃はおろかナイフすら持っていません。
これはまさに生きるか死ぬかの瀬戸際で、これ以上のストレスはそうそうありませんね。こんな状況にも関わらず、もしのんびりとしていたら瞬時に命を落としてしまうでしょう。
ですから私たちは、このような非常事態には交感神経を緊張状態にし、闘うか逃げるかして乗り切ろうとします(以下に続く一連の反応を含め、これを「闘 争・逃走反応」、英語では fight or flight response といいます)。
 
交感神経が緊張すると、前述のアドレナリンやノルアドレナリンの作用により心拍数は増加し、さらに筋肉や血管は収縮し血圧が上がります。
さらに手からの発汗を促し、ものが滑らないようにしたり、瞳孔は散大し遠くまで見渡せるようにするなど、いわば戦闘モードになります。また、このようなときに低血糖では体が思うように動きませんから、血糖を強力に上げる作用のある「コルチゾール」が分泌されます。
コルチゾールは炎症を抑制したり血液凝固を促進する働きを併せ持ちますが、 これはつまり、戦闘時に起こり得る炎症や出血に備えているわけです。このようにして私たちは、自らの体をダイナミックに変化させて外界の変化に対応しようとします。
こうした生体の仕組みを「アロスタシス」といいますが、我々はこのようにホメオスタシスとアロスタシスという、相反するような作用を併せ持つことで生命を維持しているわけです。
 
>思考と気分 (感情) を区別することでイライラが治まる
>イライラはさまざまな病気の原因になる
 

  • B!