子育てのイライラをコントロール

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子供への期待値を思いきり下げる

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理想は理想。最低ラインを守ればいい

お母さんがイライラする理由として、子どもが自分の思うように動かないから、ということがあります。「言ったことはちゃんとするべき」とか、「これくらいできていてほしい」というお母さんの理想や願望(期待値)があるということです。 でも、子どもがそれをできないから、イライラしたりムカッとするんですね。
 
イライラする頻度を下げるためには、理想は理想として置いておき、期待値を下げることです。つまり「大目に見ることを増やす」のです。
 
どもに「こうあってほしい」「この子ならこれくらいできるはず!」「できていてほしい!」と強く思っていると、自分の期待値に届かないたびに「こんなはずじゃない」と、どうしてもイラッとしてしまうもの。ここは思い切って、期待値を「二段構え」にしてみましょう。
 
たとえば「部屋はいつも綺麗にしておくものよ」「挨拶はきちんとしようね」と、理想を子どもに伝えるのは当然のこと。
でも、理想と現実の間にはギャップがあるものなので、自分のなかでは底のラインも想定しておきます。
つまり、「ここまでいったら、さすがに限界」というNGラインを自分のなかに持っておいて、そこまでは大目に見るということ。
理想通りでなかったら即!NG!というのではなく、許容ゾーンを広げて、「想定內」を大きくしてドーンと構え、大目に見る余裕を持つわけです(図2)。

 

おもちゃのしまい方が雑でもOK


 
「部屋を綺麗にしておく」例でいえば、理想は「床や机の上に何も出しっぱなしではなく、すべてがクローゼットや引き出しにきちんと収まっている状態」だとします。
一方、NGラインは、「踏んだら危ないおもちゃが部屋の床に落ちていること」「今日使ったものが寝るまでに片づけられていないこと」など。基準は、ご家庭それぞれだと思います。
すると、「さっき使ったおもちゃが机の上に置きっぱなし」「服が脱ぎっぱなし」は、ひとまず「想定内」となるわけです。
 
もちろん、NGラインを越えなければ注意しないというわけではなくて、教えていくことは大切です。
でも、そのたびにいちいち「なんで!」とか「また!」といった感情をのせて大きくとらえないほうが、結果的に安定して伝え続けられます。
理想の形は伝えるけれど、最低ラインを見せて「せめてここまでは頑張ろう」と、子ども自身の現在地とそう遠くない目標を置いてあげる。
そうすることで、優先順位がつけやすく、子どもが取り組みやすくなるというメリットもあります。
 
「叱る」→「言うことを聞かない」→「怒鳴る」→「泣く」の最悪のパターンになるくらいなら、ある程度までは目をつぶって許してあげて、一歩一歩できるようになるまで導くほうが、お母さんもイライラしない、子どもも頑張れる、お互いに疲れないアプローチになります。
 

子どもは100回言わないとわからないもの。その子のタイミングを待ってあげる

大目に見ることを増やすといっても、子育てをするにあたっては、できるだけきちんとしつけたいと思うのが親心。
最低ラインだけで対応していては、もちろん物足りないでしょう。 理想の状態を言い続ける、あるいは実践で見せ続けることも同時に大切ですが、「今 すぐにできてほしい」「教えたからには早く身につけてほしい」という 「焦り」によって苛立ちが大きくなってしまうお母さんも多いのが事実。
たとえば、「オムツが早く取れた」「早くから字が書ける」「入学前から計算ができる」など、自分の子どもがいかにデキるか、成長がいかに早いかという自慢をするお 母さんもいて、周りの子どもとの比較で、焦りや、どうしてうちの子はできないんだろう......と心配になることもあるかもしれません。
 
でも、自分の「焦り」を解消するために自分の期待を子どもに押しつけても、どうにもならないもの。
できるようにさせるために努力するのは悪くありませんが、「今、早く」というの は、できるようにさせて自分が安心したいという、単なる「母親のエゴ」になってしまうかもしれません。
 
子どもは親の癒しのためにいるわけでも、親を満足させるためにいるわけでもなく、 彼らは彼らのペースで成長し、学習しています。
成長には個人差があります。必要な筋力とバランス感覚が身につけば自然と歩けるようになったのと同じように、その子のタイミングは必ずきます。
 
もどかしいことは本当に多いのですが、親の思いがいつか身になると信じて、できるようになるまでの時間を「目に見えない蓄えをしている時間、だと思って、待つことも必要ではないでしょうか。
 

 

30回目で「もうできたの!」と思える

大人がきちんと目を向けて、声をかけて見守っていれば、それはいつかタイミングが来たときに現れます。 だから急かさなくても、スイッチが入るときを待ってあきらめないこと。 お母さんが先にギブアップしてしまわないために、感情をコントロールして、そば で見守っていきましょう。
 
大人社会で生きていると、言ったことはできて当然。 1、2度言えば、たいていはわかるもの、と思い込んでしまうことも多いでしょう。大人ばかりと過ごしていると、つい子どもを自分や大人と同じように思ってしまうことがあります。初めてのお子さんならなおのこと、大人への対応と勝手が違ってと まどうこともあるでしょう。 「1、2度言えばわかるはず」と思っていては、できないたびに自分が疲弊してしまいます。大人とは経験値も能力も違う子どもには難しいことです。
そこをたとえば「子どもは100回言わないとわからないもの」と前提を変えてみてみると、もし30回目にできたら、「もうできた! 早い!」と思えたりします。
親の気持ちひとつで、子どもの成長をどう受けとめるかが変わってくるわけです。
 
自分が子どもにあてはめようとしている「(理想の) 基準」を少し変えてみるだけで、ずいぶんと気がラクになり、怒る必要があることも減ります。
親ならしかたがないこと、30回でも100回でも、できるようになるまで繰り返し言い続けるのが親の仕事、と割り切ることも大切です。
 

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