
寝不足、疲れ、時間に追われて...
わたし、こんなにイライラしやすい性格だったかなぁ......。短気な自分が嫌になる......。 そう気に病む前に、よくよく考えてみてください。 最近、とくにイライラしてしまったのはどんなときでしょう?
寝不足で体調が悪かったり、家事育児や仕事に追われて疲れていたり、様々なストレスが溜まっていたり、悩みを抱えているときではありませんか?
対大人のつきあいだけをしていたときは、そこまでキレることがなかった自分が、子どもが生まれてからは、ささいなことで簡単に、しかも頻繁にキレるようになってしまった。
実は、イライラしやすい性格だったのだろうか......と、今まで知らなかった自分の一面に驚くお母さんも少なくないでしょう。
一般的に「イライラしやすい」のは性格の問題と思いがちです。イライラする自分は大人げがない......、心が狭いのかもしれない......と不安になってしまうかもしれませんが、 精神状態が不安定なときにイライラしやすくなるのは、みんな同じです。
必ずしも性格が変わってしまったとか、本当の自分が出てきたとか、そういうことではありません。
本来はイライラしやすくない人でも、育児中など環境的にストレスが大きくなると、心に余裕がなくなり、ストレスや不満、不安があふれて、イライラしやすくなってしまうもので自分を責めるのではなく、今、自分には余裕がないんだ、と状況を受け入れて、上手につきあっていくことを心がけましょう。
育児中は誰もがイライラしがち

イライラの「感じやすさ」は生育歴や環境によるところが大きいこともあります。育ってきた環境で、イライラを感じる側面、出来事に対するとらえ方が決まって、 イライラを感じやすくなることがあるからです。 もののとらえ方や思考パターンは、7歳頃までに決まるとも言われます。 また、家族構成や環境による自分の役割によっても変化します。 たとえば、ルールやマナーに厳しく育てられたり、職業柄や性格的にそこに敏感な人は、子どもの遅刻や忘れ物、約束事を守る・守らない、人に迷惑をかけるといったことが気になってしかたないことがあります。
あるいは、子どもに反抗されたり、「お母さんだって怠けてるじゃない」など、言われたくないことを指摘されると、過剰にイライラが発動してしまうお母さんもいます。
同じことでもイライラを感じるか、そこまで気にならないかは、人によって異なります。
なぜなら、その出来事に「意味づけ」をしているのは、実は自分自身だからです。忘れ物をする子どもに、「子どものうちは、そういうこともある、ある」とおおらかにとらえるか、「それは絶対にいけないこと!」と意味づけるか。
あるいは、子どもからの指摘を、侮辱や自分への非難、親への尊敬が足りないととらえるか。 イライラを感じるかどうかは、自分の「意味づけ」次第なのです。
子どもの遅い、できないをどうとらえるか
お母さんはいつも時間に追われているので、とくに朝などは、ゆっくり動かれるとイライラしてしまいます。
子どもとしては、服が後ろ前じゃないか、ボタンの掛け違えがないか、歯磨きは習った通りに......など、ひとつずつ丁寧にしているのかもしれません。
でも、急いでいるお母さんから見れば、「もう遅いんだから!」と苛立ちの原因になってしまいます。
それは「朝は早く行動するもの」「遅刻はいけない」などの考えがあって、子どもの 行動を「遅い」=「ダメ」と判断しているのです。
時間に余裕のあるときや、ひとつずつ丁寧に行動することを重視しているお母さんであれば、それは「正しいこと」とみなすかもしれません。
目の前の出来事に対する「視点」や「意味づけ」を少し変えるだけで、イライラする必要がなくなることもたくさんあるのです。
あるいは、心のなかに溜まっている感情によって、目の前の出来事の受けとめ方が変わってくることもあります。
たとえば、先ほどの「お母さんだって怠けてるじゃない」という子どもの指摘。 お母さんだって怠けることも間違えることも、失敗することもあります。 それを指摘されても、「ごめん、ごめん」と笑って言えればいいのですが、心のなかに「完璧でない自分への劣等感」や「至らなさ」が重くのしかかっていると、過剰にイライラしてしまうこともあります。 「自分が十分でない」と言われているようで、つい子どもを責め返して、子どもの意見を否定しようとしてしまうのです。
このように、いろいろな解釈によってイライラは引き起こされるものなのです。
>お母さんは「責任感がある」 からこそイライラする