
イライラの感情は必ずコントロールできます
「イライラ」は誰にでもある、生きていくために必要な感情です。
ただ、好ましくない感情と思われるのは、人間が持つ感情のなかでも、もっとも扱いが難しく、うまく扱えないとトラブルの原因になりやすいものだからです。
イライラの持つパワーは圧倒的なものがありますよね。 カッとなったとき、苛立ちが最高点に達したとき、まるで自分自身が乗っ取られてしまったような感じです。
嬉しかったり楽しかったり、哀しかったりといった他の感情と違って、イライラは出し方次第で相手を傷つけたり、自分自身も傷つけてしまうのがやっかいなところ。
親子関係が悪化したり、自分に嫌気がさしたり、自分をダメだと思ってしまうお母さんは多いのですが、これは自分を否定している、つまり傷つけているということになるのです。
「イライラなんて消えてなくなってほしい!」と思うかもしれませんが、イライラを感じなくなるというのは、むしろ不自然で不健康なこと。 抑えつけるのではなく、「上手につきあっていく」ととらえましょう。 イライラは感じるがまま受けとめますが、今まで条件反射になっていたものを少し見直して、変えられるところを変えていく。後悔しない怒り方をする。イライラをどう受けとめ、どう表現するか。 感情に振り回されるのではなく、そのハンドルをしっかりと自分で握るのです。
世界中の人が試し、効果を実感している手法

そうです、イライラはコントロールできるのです!
それが「アンガーマネジメント」です。 アンガーマネジメントは、1970年代にアメリカで生まれた心理トレーニング。 日本でもビジネス界や教育現場で広がっています。 イライラのコントロール法がアメリカのみならず、日本やその他の国々でも普及しているということ自体、多くの人が自分のイライラに翻弄されて困っている証拠です。トレーニングなので、そこには具体的なノウハウがあります。誰にでもできるのです。
アンガーマネジメントが画期的なのは、イライラという個人に生まれる感情を、コントロールするべきものとして取り出し、客観的に扱おうという点です。
「イライラすること=悪いこと、自分ではコントロールできないこと」ととらえがちなものを、人格・性格とは切り離し、あるがままに受けとめ、扱っていく......
その視点は、「自分を否定する必要はなかったんだ!」と思わせてくれるのではないでしょうか?
イライラを感じることと、それをどう吐き出すかは別のことです。
イライラしたときに、怒鳴る人もいれば、泣き出す人、皮肉を言う人、無視する人など、イライラの表現方法は人によって様々です。
イライラの表現方法は、生まれつきのものではなく、親や周囲の大人、友達の影響を受けます。
むしろ真似して身につけるといってもいいくらいです。
親になってから、自分の母親そっくりの叱り方をしてるなぁと思う人もいるかもしれません。
そういった「表現方法」は、成長過程でいつのまにか身につけたものではありますが、大人になってもなおそれを続けているということは、自分で「選んでいる」とも言えます。
イライラをどう上手に表現するか
「後天的に身につけた表現」だからこそ、上書きが可能なのです。 自分のイライラの表現に自信が持てない、イライラする自分が嫌......。 そう思う前に、自分の怒り方を冷静に客観的に見てみます。まずはそこからです。
アンガーマネジメントのやり方さえ覚えれば、イライラしたあとに後悔しない、また、イライラしなかったことをあとで後悔することもなくなります。
アンガーマネジメントを取り入れることで、
「イライラを別の形で表現することで、子どもや家族との関係も良くなった」
「これまでより育児を楽しめるようになった」
と言うお母さんがたくさんいらっしゃいます。
子どもとのかかわりのなかで、自分のなかに湧き上がるイライラを冷静に見つめ、どうやって分解し消化していくかを考える必要があります。